日本帰国に向けて絶賛荷造り中でございます。
帰国の理由はこちらをご参照ください。
実は私はヴァイオリンを弾くんですよ。
あくまで趣味の範囲です。全然弾けない人より弾ける程度のレベルです。
学生時代は毎日のように引いていたものの、社会人になってからは遠ざかっていたのですが、2017年に「そうだ、ヴァイオリンを弾こう」と突如思い立ってオークランドの楽器店を検索し、半日後にはヴァイオリンを購入していました。
当時住んでいたフラットの大家さんが留守のときは弾いても良いと言ってくれたので、大家さんがジムなどに行って留守のときによく家で弾いていました。
5年使ったヴァイオリンです。中国製です。なんと弓ケース松脂込みで500未満ドルです。
ピンキリのキリです。いえーい。
500ドルの買い物って高い気がしますが、日本のスズキメソッドなどでも初心者用の楽器が10万はしますからね。
最前線のプロの方が使っている楽器ともなれば家が買える値段になりますよ。
楽器って高いんです。
上記の中国製のヴァイオリンも値段の割にいい音でしたよ。私のような素人には十分です。
素人が高い楽器を弾くのは畏れ多いというか、楽器に申し訳ないですからね。
どこぞの社長も億単位のストラディヴァリウスできらきら星引くんじゃなくて、このくらいの値段の楽器を使えばいいのに。
NZから日本に帰国するに当たり、ヴァイオリンをどうしようかと思ったものの、買った店に相談するのが一番いいだろうと買ったお店の担当者に連絡を取りました。
ちなみに持ち帰るという選択肢はありませんでした。
ヴァイオリニストの葉加瀬太郎さんはストラディヴァリウスという名器を使っているのですが、ツアーで移動するときはなどはヴァイオリンのために飛行機を2席分取っているとテレビで話していました。楽器は繊細なのでまさかスーツケースのような預け荷物にするわけにもいかず、ケースのサイズによっては持ち込み荷物にはできませんし、できたところで席の上の収納庫に入れるわけにもいきません。ずっと膝に抱えるのも長期フライトでは大変ですし、危ないし、丁寧に運ぼうとすると航空券を2枚取って、人間のようにヴァイオリンが席に座ることになるんですよね。
ヴァイオリンならギリギリ持ち込み荷物にできなくはないですが、ヴァイオリンより大きいヴィオラ、チェロ、コントラバスはもっと大変です。ヴィオラはケース無しならなんとか持ち込み荷物にできるサイズだそうなので、ヴィオリストの人が海外の仕事のとき、本体だけを布でぐるぐる巻きにして、おそるおそる飛行機に乗ったという話を聞いたことがあります・・・。
幸い、買ったときのヴァイオリン専門の担当者に連絡がついて、日曜にお店にいるとのことで早速お店に伺いました。
スタッフはギター専門の方とヴァイオリン専門の方がいらっしゃいます。
それぞれ来る曜日が違うそうなので、お店に行くときは事前に電話などで確認するのが良いと思います。
こちらがMt Edenのお店です。この看板が目印です。
こちらはお店の入口です。見た目は楽器店というより倉庫のようです。
店内にはヴァイオリンやギターなどの他、弦やピックなどの関連商品も並んでいます。
一番右の面白い形のヴァイオリンは観賞用だそうです。
私が買ったのヴァイオリンは中国製の手頃なものでしたが、イタリア製の高いヴァイオリンもあります。色からしてピンキリのキリの楽器とは全然違うんですよね。
なぜヴァイオリンって中古なのに良いものは値段が高いのかと言われますが、いわゆるストラディヴァリウスなどの名工の全盛期である数百年前に楽器に使われていた木がもう手に入らないそうなのです。
もっとも、私の使うようなピンキリのキリのレベルの楽器はともかく、現代で制作されている良い楽器も、きちんと保管していれば、将来評価されて値段があがる可能性もありますが。
ヴァイオリンってインフレに強いんですよ。知ってました?投資にどうですかね?
燃えたり水かぶったりカビが生えたらそれまでですが。日本の湿度はヴァイオリンには優しくないんですよね・・・。
2017年にたまたまお店に来たときはヴァイオリンの担当の方がいらっしゃって、普段はギターを買いに来るお客さんが多い中、ヴァイオリンを買いに来るお客は珍しかったようで、「この楽器はもっと明るい音色だよ」「こっちはもっとダークだよ」「1000ドルのも弾いてみる?」などと、嬉しそうにいろんな楽器を持ってきて試し弾きさせてくれました。
ご本人もヴァイオリンを教えたり、オーケストラで弾いたりしているそうです。
担当者の方は5年前にヴァイオリンを買った日本人のことを覚えていてくれました。
普段買取はしていないとのことでしたが、もともと同じお店で買ったヴァイオリンであること、当時の領収書なども保存していたこと、またヴァイオリンをチェックしてもらったところ保存状態も悪くないことなどから、特別に有料で買い取ってもらえました。買い取ったときの値段にはもちろん満たないですが、5年使った中古品に値段がつくこと自体、楽器でも滅多にないですからね。
昔8万で買ったベース・ギターを数年後に売ったときは5000円でしたよ。それでも良い方です。
いやはや、ヴァイオリンはインフレに強いって本当だったのか。
自分が数年使っていたヴァイオリンなのでそこそこ愛着もありますし、楽器は手入れしていないとカビたりすることもありますので、無料でもいいので誰かにきちんと引き取ってもらいたいと思っていたのでありがたい限りです。きちんと専門家の人に引き取ってもらえたら、またいつか誰かの手に渡って弾いてもらえるかもしれないので一安心です。
最初に買取をしていないと聞いたときは、マーケットプレイスで売ろうかなとも思ったのですが、買い手がちゃんとした人かどうかわからないですからね。それに楽器はまず自分で試し弾きをしてから買うのが一番ですし。オンラインだとそうもいかないですからね。
たまにドラマか映画か何かの影響か、「使っていた人が亡くなったら一緒に棺に入れて燃やしたりしないの?」って言われるんですが、おそらく楽器を大事に使う人だったとしたら、そんなことしたら故人も悲しむと思うので、楽器のことを考えればきちんと定期的に使ってメンテナンスしてもらえる環境に置くのが一番です。
人が使っていたヴァイオリンが遺品などで見つかったら、きちんと使ってくれる人に譲るなり売るなり楽器店に持っていくなりしましょう。くれぐれも棺に入れて燃やしたりしないように!
私の使っていたような安価なヴァイオリンならともかく、それこそ何百万以上もするような良い楽器は、素人がただお金を出しても買えないんですよ。店頭にぽんと出ているものでもないですし、人づてにきちんと紹介してもらわないと手に入らないので。まあお金に物言わせて買ったどこぞの社長もいるみたいですけど。
皆様も、もしヴァイオリンを始めてみたいとき、昔弾いていたけどまた買って弾きたいときなどは、私が買った下記のお店などきちんと専門家の方に案内してもらうのが一番かと思います。
Hewitt's - Violin & Guitar Shop
09-629 0324
930a Dominion Road, Mount Roskill, Auckland 1041
https://fiddleshop.co.nz/
ランキング参加中です。ポチっとおねがいします!
帰国の理由はこちらをご参照ください。
実は私はヴァイオリンを弾くんですよ。
あくまで趣味の範囲です。全然弾けない人より弾ける程度のレベルです。
学生時代は毎日のように引いていたものの、社会人になってからは遠ざかっていたのですが、2017年に「そうだ、ヴァイオリンを弾こう」と突如思い立ってオークランドの楽器店を検索し、半日後にはヴァイオリンを購入していました。
当時住んでいたフラットの大家さんが留守のときは弾いても良いと言ってくれたので、大家さんがジムなどに行って留守のときによく家で弾いていました。
5年使ったヴァイオリンです。中国製です。なんと弓ケース松脂込みで500未満ドルです。
ピンキリのキリです。いえーい。
500ドルの買い物って高い気がしますが、日本のスズキメソッドなどでも初心者用の楽器が10万はしますからね。
最前線のプロの方が使っている楽器ともなれば家が買える値段になりますよ。
楽器って高いんです。
上記の中国製のヴァイオリンも値段の割にいい音でしたよ。私のような素人には十分です。
素人が高い楽器を弾くのは畏れ多いというか、楽器に申し訳ないですからね。
NZから日本に帰国するに当たり、ヴァイオリンをどうしようかと思ったものの、買った店に相談するのが一番いいだろうと買ったお店の担当者に連絡を取りました。
ちなみに持ち帰るという選択肢はありませんでした。
ヴァイオリニストの葉加瀬太郎さんはストラディヴァリウスという名器を使っているのですが、ツアーで移動するときはなどはヴァイオリンのために飛行機を2席分取っているとテレビで話していました。楽器は繊細なのでまさかスーツケースのような預け荷物にするわけにもいかず、ケースのサイズによっては持ち込み荷物にはできませんし、できたところで席の上の収納庫に入れるわけにもいきません。ずっと膝に抱えるのも長期フライトでは大変ですし、危ないし、丁寧に運ぼうとすると航空券を2枚取って、人間のようにヴァイオリンが席に座ることになるんですよね。
ヴァイオリンならギリギリ持ち込み荷物にできなくはないですが、ヴァイオリンより大きいヴィオラ、チェロ、コントラバスはもっと大変です。ヴィオラはケース無しならなんとか持ち込み荷物にできるサイズだそうなので、ヴィオリストの人が海外の仕事のとき、本体だけを布でぐるぐる巻きにして、おそるおそる飛行機に乗ったという話を聞いたことがあります・・・。
幸い、買ったときのヴァイオリン専門の担当者に連絡がついて、日曜にお店にいるとのことで早速お店に伺いました。
スタッフはギター専門の方とヴァイオリン専門の方がいらっしゃいます。
それぞれ来る曜日が違うそうなので、お店に行くときは事前に電話などで確認するのが良いと思います。
こちらがMt Edenのお店です。この看板が目印です。
こちらはお店の入口です。見た目は楽器店というより倉庫のようです。
店内にはヴァイオリンやギターなどの他、弦やピックなどの関連商品も並んでいます。
一番右の面白い形のヴァイオリンは観賞用だそうです。
私が買ったのヴァイオリンは中国製の手頃なものでしたが、イタリア製の高いヴァイオリンもあります。色からしてピンキリのキリの楽器とは全然違うんですよね。
なぜヴァイオリンって中古なのに良いものは値段が高いのかと言われますが、いわゆるストラディヴァリウスなどの名工の全盛期である数百年前に楽器に使われていた木がもう手に入らないそうなのです。
もっとも、私の使うようなピンキリのキリのレベルの楽器はともかく、現代で制作されている良い楽器も、きちんと保管していれば、将来評価されて値段があがる可能性もありますが。
ヴァイオリンってインフレに強いんですよ。知ってました?
燃えたり水かぶったりカビが生えたらそれまでですが。日本の湿度はヴァイオリンには優しくないんですよね・・・。
2017年にたまたまお店に来たときはヴァイオリンの担当の方がいらっしゃって、普段はギターを買いに来るお客さんが多い中、ヴァイオリンを買いに来るお客は珍しかったようで、「この楽器はもっと明るい音色だよ」「こっちはもっとダークだよ」「1000ドルのも弾いてみる?」などと、嬉しそうにいろんな楽器を持ってきて試し弾きさせてくれました。
ご本人もヴァイオリンを教えたり、オーケストラで弾いたりしているそうです。
担当者の方は5年前にヴァイオリンを買った日本人のことを覚えていてくれました。
普段買取はしていないとのことでしたが、もともと同じお店で買ったヴァイオリンであること、当時の領収書なども保存していたこと、またヴァイオリンをチェックしてもらったところ保存状態も悪くないことなどから、特別に有料で買い取ってもらえました。買い取ったときの値段にはもちろん満たないですが、5年使った中古品に値段がつくこと自体、楽器でも滅多にないですからね。
昔8万で買ったベース・ギターを数年後に売ったときは5000円でしたよ。それでも良い方です。
いやはや、ヴァイオリンはインフレに強いって本当だったのか。
自分が数年使っていたヴァイオリンなのでそこそこ愛着もありますし、楽器は手入れしていないとカビたりすることもありますので、無料でもいいので誰かにきちんと引き取ってもらいたいと思っていたのでありがたい限りです。きちんと専門家の人に引き取ってもらえたら、またいつか誰かの手に渡って弾いてもらえるかもしれないので一安心です。
最初に買取をしていないと聞いたときは、マーケットプレイスで売ろうかなとも思ったのですが、買い手がちゃんとした人かどうかわからないですからね。それに楽器はまず自分で試し弾きをしてから買うのが一番ですし。オンラインだとそうもいかないですからね。
たまにドラマか映画か何かの影響か、「使っていた人が亡くなったら一緒に棺に入れて燃やしたりしないの?」って言われるんですが、おそらく楽器を大事に使う人だったとしたら、そんなことしたら故人も悲しむと思うので、楽器のことを考えればきちんと定期的に使ってメンテナンスしてもらえる環境に置くのが一番です。
人が使っていたヴァイオリンが遺品などで見つかったら、きちんと使ってくれる人に譲るなり売るなり楽器店に持っていくなりしましょう。くれぐれも棺に入れて燃やしたりしないように!
私の使っていたような安価なヴァイオリンならともかく、それこそ何百万以上もするような良い楽器は、素人がただお金を出しても買えないんですよ。店頭にぽんと出ているものでもないですし、人づてにきちんと紹介してもらわないと手に入らないので。
皆様も、もしヴァイオリンを始めてみたいとき、昔弾いていたけどまた買って弾きたいときなどは、私が買った下記のお店などきちんと専門家の方に案内してもらうのが一番かと思います。
Hewitt's - Violin & Guitar Shop
09-629 0324
930a Dominion Road, Mount Roskill, Auckland 1041
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