Quotable Value(QV / NZの不動産調査会社)によると、昨年12月時点で住宅価格は3.2%上昇し、11月時点の3.5%よりややスローダウンしました。
全国の平均住宅価格は$682,938で、オークランドの平均住宅価格は0.4%低下し$1,050,000となりました。
平均価格がミリオン台の唯一の地域はクィーンズタウン・レイクで、平均価格は$1,193,225で1年前より7.3%上昇しています。
その他上昇が激しいブラー地域の平均住宅価格は$190,262で、1年前より6.5%上昇しています。
QVのゼネラルマネージャーであるDavid Nagel氏によれば、「データは我々の予想―忙しいクリスマス期間は、人々はより静かな新年まで売り買いを延期する―に沿っている。「結果として、市場活動や価格成長においてしばしば劇的な変化がないことがある。それは今年初めにみられているケースである」
にもかかわらず、Nagel氏は、loan-to-value (LTV)(不動産評価額に占めるローンの割合)の規制を1/1から緩め、これにより新しいファーストホームバイヤーや投資家が今後数か月間で市場に加わってくる見込みです。
「この影響がさして重要であるとは予想していない、しかし2019年初期の忙しい住宅市場の牽引を助けることになるだろう。」
オークランド地域において、ノースショアの価格は1年前より1.1%減少し、前Auckland City Councilの中心地区は1%落ち込みました。マヌカウは1.2%上昇し、パパクラは0.6%上昇、フランクリンとロドニーは両方とも1.1%上昇しました。
ウェリントンの価格は1年前より7.8%上昇しました。首都の価格そのものは7.4%上昇したものの、アッパーハットの価格は12.1%も跳ね上がっています。
クライストチャーチの価格は変わらないかやや落ち込んでおり、平均価格は昨年より0.5%上昇し、$496,562となっています。
ダニーデンの価格は11.2%上昇し、平均価格は$434,903です。
また、17日に発表されたREINZ(Real Estate Institute of New Zealand)の最新データによると、12月の住宅販売数は7年間で最も低い数値となりました。
NZ全体の12月の住宅販売数は5330件で、1年前より12.9%減少しました。オークランドの住宅販売数は昨年同月より24.3%減少し、10年で最も低い数値となりました。
「人々はクリスマス休暇に集中しているため、12月はしばしば閑散とした月となり、2018年の12月は極端に売り上げが低かった」とREINZのチーフエグゼクティブであるBindi Norwell氏は述べています。
KiwibankのシニアエコノミストJeremy Couchman氏は、減少は国全体で“非常に多く”感じられる。しかし、彼はNZの住宅市場が補正のために沿っているとは考えていない、と述べています。「まだ大幅な住宅不足は続いており、低い住宅ローン金利、そして失業率も3.9%と高い」
Jeremy 氏いわく、12月の低迷は、中央銀行による1月のLoan to Value Ratio (LVR)(不動産評価額に占めるローンの割合)の規制緩和に先駆けたいくつかの歪みにも反映されており、LVRは住宅市場の過熱を抑えるため2013年に課され、徐々に緩和されています。
11月、これにより、銀行は借り手への貸付を預金の20%以下に増加させ、以前のローン全体の15%から20%にまで増加させる、とRBNZは述べました。
REINZのNZの住宅価格指標は、市場における物件価格の変化を測定しており、年度ごとに3.3%上昇し2,740となり、オークランドを除くと、8%上昇し2,672、オークランドの物件価格は1.7%減少し、2,822となりました。
12月の国全体の物件価格中央値は1.5%上昇し、$560,000となりました。オークランドを除くと、 物件中央価格は6.4%上昇し、$480,000となっています。
販売完了までの日数の中央値は35日に上昇、2017年12月から3日間の増加となりました。
12月、オークションは国内すべての販売のうち11%で行われ、584件の物件が競売にかけられた―これは11か月のうちも低いパーセンテージです。2017年の12月は、836件の物件(13.7%)がオークションによって販売されていました。
一方、販売可能な物件数は前年比で1.8%減少し、24158件に。ギズボーンの5週間の在庫週数は国内で最も低く、続いて、ウェリントンの6週間が続き、2016年10月以来の低い値となっています。
「在庫水準は現段階で産業にとって差し迫った懸念で、REINZが在庫水準の記録を始めた2007年1月以降のあらゆる地域において特にギズボーンは最も低い在庫水準となっており、83の物件のみが販売可能である。もし1月新しい物件が市場に出て来ない場合、およそ5週間の間、販売物件がないことになり、その地域における価格をさらに押し上げることになる」とNorwell氏は述べています。
NZ全体で$500,000以下の住宅販売数は12月の市場のうち41.5%で、昨年の43.5%から減少しました。$500,000 から $750,000の住宅販売数は昨年の28.3%から29.9%に上昇、$1ミリオン以上の住宅販売数は13.9%から12.9%まで減少しています。
参考:
http://www.sharechat.co.nz/article/5da7cf2b/qv-says-house-prices-rose-3-2-in-2018.html
http://www.sharechat.co.nz/article/c0a214e7/december-house-sales-fall-to-seven-year-low.html
https://www.reinz.co.nz/Media/Default/Statistic%20Documents/2019/2018%20December/REINZ%20Monthly%20Property%20Report%20-%20December%202018.pdf
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