「音のない音楽」という高橋徹也さんの名曲があるんですが、それはさておき、
「肉のないひき肉」の話です。
※画像はイメージです
ニュージーランドの会社が、肉の消費量を減らしたいという人々の需要にこたえて、ミートフリーのひき肉(Meet-free Mince)を発売しました。
Meet-freeとは何ぞや、と思われるかもしれませんが〇〇-freeとある場合「〇〇を使っていない」「〇〇を禁じる」というような意味になります。("Smoke-free"と書かれている場所は禁煙になりますのでご注意)
肉を使っていないひき肉、ってなんだか頓智のようですね。
ダニーデンの企業、Craft Meat Companyは、マッシュルーム、トマト、アーモンド、ココナッツオイル、そして大豆たんぱく質から成る100%植物性のひき肉を開発し、今週からスーパーマーケットの棚に並ぶ予定です。
食肉会社の共同オーナーであるGrant Howie氏は、親会社で伝統的な肉屋であるFishers Meat の所有権を引き継いだ際、その際、彼の娘からの意見を受けて 、ミートフリーのひき肉を発売する決心したとそうです。
「私の一番下の娘は、2年前にビーガン(vegan)になった、そのため、私が食肉会社を買ったとき、彼女は「私が食べられる肉を作ってくれない?」と言ったんだ。そして、人々があまり、または全く肉を食べないことがトレンドになっていくだろうと気づいた。
ビーガン(Vegan)とはいわゆる菜食主義者とも呼ばれ、肉や魚、卵、またそれらから作られた食品を口にしない人のことです。日本人は雑食…というか何でも食べる人が多いので、あまりなじみがないかもしれません。
ニュージーランドは実はビーガンが多く、NZに来てからビーガンになる人も多いんです。自分は肉大好きの肉食人間なのでその予定はないですが。
「調査によるとニュージーランドの人々の30%が、少なくとも週1回は『肉を食べない日』を設けることによって、積極的に動物たんぱく質の摂取量を減らそうとしている」とHowie氏は述べています。「これは、我々が主なターゲットとしている、新しい「柔軟なビーガン」の消費者区分で、もちろんビーガンやベジタリアンも重要な消費者だ」
共同オーナーのSherie Howieは「製品は伝統的なひき肉によく似ていて、普通のひき肉のように料理できるよう作られている。場合によっては、それが肉かどうか違いが判らないことさえあるだろう」と述べています。
しかし、代用肉の選択はニュージーランドで過去に騒動にもなっています。
今年の前半、ニュージーランド航空では、プレミアムクラスの乗客に ミートフリーの肉を「インポッシブル・バーガー(Impossible Burger)」として提供したことで批判を受けました。
ニュージーランド・ファースト党の議員マーク・パターソンは、そのキャンペーンをニュージーランドの赤肉部門への「びんた」と称し「国営の航空会社は、我々の良質な草で育まれたニュージーランド産の赤肉を披露すべきであり、ニュージーランドの二番目に大きな輸出商品に脅威を与える可能性のあるような製品を売り込むべきでない」と、NZヘラルドで述べています。
Howie氏によると、肉のないひき肉は最初の代用製品であり、それに続いて、肉を使わないソーセージ、バーガー、そして調理済食品が来年発売される計画であるとのことです。
ニュージーランドは移民が多く多様な食文化を受け入れている背景のためか、スーパーにビーガンやベジタリアン向けの食品も多く、レストランでもベジタリアン向けのメニューが用意してあるところもあり、お肉を食べない人にとってはとても暮らしやすいかと思います。
以前ビーガンの友人とBBQに行ったときににビーガン向けのソーセージを食べさせてもらったのですが、「これはこれでおいしいけど、やっぱり肉の方がいいなぁ・・・」と思ってしまったので、個人的にはお肉を食べない生活は考えられませんが。
お国を食べない人にも暮らしやすい国ですが、ニュージーランドはなんといっても農業大国ですからね。当然ニュージーランドのお肉は赤身が締まっていて美味しいですよ。お肉が好きな人はぜひ一度ご賞味ください。
参考記事: https://www.nzherald.co.nz/business/news/article.cfm?c_id=3&objectid=12150648
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