新しい世界 in NZ

NZよいとこ一度はおいで。

October 2018

「音のない音楽」という高橋徹也さんの名曲があるんですが、それはさておき、

「肉のないひき肉」の話です。
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※画像はイメージです

ニュージーランドの会社が、肉の消費量を減らしたいという人々の需要にこたえて、ミートフリーのひき肉(Meet-free Mince)を発売しました。

Meet-freeとは何ぞや、と思われるかもしれませんが〇〇-freeとある場合「〇〇を使っていない」「〇〇を禁じる」というような意味になります。("Smoke-free"と書かれている場所は禁煙になりますのでご注意)

肉を使っていないひき肉、ってなんだか頓智のようですね。

ダニーデンの企業、Craft Meat Companyは、マッシュルーム、トマト、アーモンド、ココナッツオイル、そして大豆たんぱく質から成る100%植物性のひき肉を開発し、今週からスーパーマーケットの棚に並ぶ予定です。

食肉会社の共同オーナーであるGrant Howie氏は、親会社で伝統的な肉屋であるFishers Meat の所有権を引き継いだ際、その際、彼の娘からの意見を受けて 、ミートフリーのひき肉を発売する決心したとそうです。

「私の一番下の娘は、2年前にビーガン(vegan)になった、そのため、私が食肉会社を買ったとき、彼女は「私が食べられる肉を作ってくれない?」と言ったんだ。そして、人々があまり、または全く肉を食べないことがトレンドになっていくだろうと気づいた。

ビーガン(Vegan)とはいわゆる菜食主義者とも呼ばれ、肉や魚、卵、またそれらから作られた食品を口にしない人のことです。日本人は雑食…というか何でも食べる人が多いので、あまりなじみがないかもしれません。
ニュージーランドは実はビーガンが多く、NZに来てからビーガンになる人も多いんです。自分は肉大好きの肉食人間なのでその予定はないですが。

「調査によるとニュージーランドの人々の30%が、少なくとも週1回は『肉を食べない日』を設けることによって、積極的に動物たんぱく質の摂取量を減らそうとしている」とHowie氏は述べています。「これは、我々が主なターゲットとしている、新しい「柔軟なビーガン」の消費者区分で、もちろんビーガンやベジタリアンも重要な消費者だ」

共同オーナーのSherie Howieは「製品は伝統的なひき肉によく似ていて、普通のひき肉のように料理できるよう作られている。場合によっては、それが肉かどうか違いが判らないことさえあるだろう」と述べています。


しかし、代用肉の選択はニュージーランドで過去に騒動にもなっています。

今年の前半、ニュージーランド航空では、プレミアムクラスの乗客に ミートフリーの肉を「インポッシブル・バーガー(Impossible Burger)」として提供したことで批判を受けました。
ニュージーランド・ファースト党の議員マーク・パターソンは、そのキャンペーンをニュージーランドの赤肉部門への「びんた」と称し「国営の航空会社は、我々の良質な草で育まれたニュージーランド産の赤肉を披露すべきであり、ニュージーランドの二番目に大きな輸出商品に脅威を与える可能性のあるような製品を売り込むべきでない」と、NZヘラルドで述べています。

Howie氏によると、肉のないひき肉は最初の代用製品であり、それに続いて、肉を使わないソーセージ、バーガー、そして調理済食品が来年発売される計画であるとのことです。

ニュージーランドは移民が多く多様な食文化を受け入れている背景のためか、スーパーにビーガンやベジタリアン向けの食品も多く、レストランでもベジタリアン向けのメニューが用意してあるところもあり、お肉を食べない人にとってはとても暮らしやすいかと思います。
以前ビーガンの友人とBBQに行ったときににビーガン向けのソーセージを食べさせてもらったのですが、「これはこれでおいしいけど、やっぱり肉の方がいいなぁ・・・」と思ってしまったので、個人的にはお肉を食べない生活は考えられませんが。

お国を食べない人にも暮らしやすい国ですが、ニュージーランドはなんといっても農業大国ですからね。当然ニュージーランドのお肉は赤身が締まっていて美味しいですよ。お肉が好きな人はぜひ一度ご賞味ください。


参考記事: https://www.nzherald.co.nz/business/news/article.cfm?c_id=3&objectid=12150648



高橋徹也さんの最新アルバム!おすすめCDです!
怪物 [ 高橋徹也 ]
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ニュージーランドは現在教師不足です。
海外から教師を呼び寄せるだけでなく、国内で既に退職した教師に再度教えてもらえるよう、国が補助金などを投じています。


教育大臣のChris Hipkinsによると、海外リクルートでの850人の求人に対して、2284人がNZの教師職に応募したとのことです。
現段階で315人が査定されており、教える準備があると思われました。「しかし、教育省によれば、およそ3分の1である115人の候補者において学校での査定と面接手続きがスタートしたばかり」とHipkinsはPrincipals Federation conferenceで述べており、各学校の校長に、リクルート会社と早急に契約するよう促しています。「もし学校で教師職の空きがあれば、彼らに連絡してほしい。どのように彼らが助けになるか、候補者がいるか尋ね、どのような教師を必要としているか伝えてほしい」

ニュージーランドで学校の先生になるには、学士資格か、それ以上の資格を持っていなくてはいけません。
また、現地で教師登録をするためには、外国人の場合IELTSという英語試験で7.0以上のスコアが必要となりますので、資格・英語力ともに非常に高い壁ではあります。
もちろんそれだけでなく、犯罪歴などがある場合などは教師登録できません。
日本では教師によって児童への犯罪行為が繰り返されたというような事件がたびたび報じられますが、なぜ初犯の時点で教師資格を剥奪されないのかと、いつも不思議に思います。

参考記事:https://www.nzherald.co.nz/nz/news/article.cfm?c_id=1&objectid=12147848





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日曜に開催されたオークランドのマラソン大会ですが、15000人以上もの人が参加したようです。
ASB Auckland Marattonはオークランドの有名なイベントで、ノースショアのスタート地点からシティ中心部までを、ベテラン選手も初心者も一緒に走ります。

今年から車椅子用のコースも設けられたようで、車椅子アスリートの Brendon Strattonさんは、数ヶ月の闘病にもかかわらず、80キロの速度でレースを休憩なしで完走したそうです。

車椅子で80キロも出せるのかな・・・?と疑問に思いましたが、画像を見て納得。これは速そう。
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https://aucklandmarathon.co.nz/athlete-info/latest-news/wheelchair-pilot-receives-rave-reviews/

Strattonさんですが、2016年に週20時間ものトレーニングで準備をしていたレースに、健康上危険すぎるとの参加を拒まれ、人権団体に申立をしていたことがありました。
NZヘラルド記事に写真が載っていますが、鍛えられた、まさにアスリートという感じの体躯の方ですね。
Wheelchair athlete barred from race takes complaint to the HRC:
https://www.stuff.co.nz/national/76611928/Wheelchair-athlete-barred-from-race-takes-complaint-to-the-HRC

「私が(マラソンに)招待されたのはとてもすばらしいことだ。」とStrattonさんは述べています。
「ただゴールが異なるだけで、それでもゴールに到達することができる。人は人生においていつもやらない言い訳を探しているが、私はそこから抜け出してただやってみる方がいい」

こういった多様性のあるイベントが開催されるのも、ニュージーランドの魅力かもしれませんね。


参考記事:
https://www.nzherald.co.nz/nz/news/article.cfm?c_id=1&objectid=12150413
https://aucklandmarathon.co.nz/athlete-info/latest-news/wheelchair-pilot-receives-rave-reviews/



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こんにちは。南半球からTTです。

沢田研二氏がライブをキャンセルしたことが話題になっています。
9000人のキャパシティに対して7000人しか集まらなかったのがその理由とされていますが、7000人といっても相当な数ですよね。
オークランドの日本人人口が1万人ちょっとですよ。クライストチャーチの日本人人口が3500人足らずなので、およそその倍です。

「せっかく足を運んでくれたファンに対する思いやりがない」と批判もされているものの、当のジュリーファンからは「もうファンをやめてやる!」というような怒りはあまり聞こえず、「ジュリーらしいね…」と落胆しつつも非難の声が上がっていないのは、やはり彼のキャラクターがファンの間に浸透している故か、彼のやり方についてこれる人だけがファンとして残ってきているからでしょうか、そのどちらもかもしれません。

そもそも沢田研二ことジュリー、違う逆だ、ジュリーこと沢田研二の人気絶頂期は数十年前ですので、当然ファンの方々も同じように年齢を重ねてきているはずです。
60代や70代ともなればただでさえ足腰がつらくなる時期でもありますので、ライブに行きたくても元気に行ける健康状態ではない方も多いでしょう。自分自身が健康でも、家族や子供や孫の事情でライブには出かけられない、という場合もあり得ます。それでも何とか運よく健康で都合をつけて足を運んでくれたのが7000人というだけでも彼の人気は凄いものだと思います。実際にチケットを取ったのが7000人でも、本当はライブに行きたかった人は1万人以上いたかもしれません。

以前の職場の先輩が「ジュリーといえばすごかったのよ!彼にしか歌えないような独特の声でね…」と、その魅力を熱く語っていましたが、若い世代でも「そんなに昔人気のあった人なら、一度ライブに行ってみようかな」と思った人もいたかもしれませんが、今回の騒動を受けて敬遠することになったかもしれず、世代的にも今後ファンの数はいやおうなしに先細りしていくのかもしれませんね。
ジュリー本人は今回のライブについて埋め合わせをすると述べていますが、今年元気だったファンが今後も元気で都合をつけてライブに来れるとは限らないわけで、次回ライブに参加できる人は5000人を切ってしまうかもしれません。なんとも勿体ない話だと思います。

自分は元メジャー、現インディーズの「高橋徹也」というアーティストをずっと追いかけているのですが、毎回非常にクオリティ高く熱量のこもったライブで、日本にいたころは毎回楽しみにしていたものです。いまでも日本滞在期間に開催されるライブには足を運んでいます。
会場キャパによって来るお客さんは20人~200人程ですが、ライブも来るお客さんも馴染みの同じ顔ぶれが多いので、自分にとってそれだけ長くファンでいられるアーティストがいるというのはやはり幸運なことだと思います。そして新規のファンの方がたまに増えると嬉しくて仕方がないんですよね。

彼のメジャー時代の一番有名な曲といえば「新しい世界」でしょうか。
Aメロのさわやかな歌詞に反して突然マイナー調から入るサビ、5回も気が狂ったように転調してアップしていくラストがなんとも印象的な曲です。

高橋徹也 新しい世界



その「新しい世界」が収録されたのが1998年に世に出た「夜に生きるもの」というアルバムと、ほぼ同時期にリリースされた「ベッドタウン」という2枚の伝説のアルバムがあるのですが、20周年を記念としてアルバム再現ライブが開催されます。
今回も有給の残りとにらめっこしてチケットを取ろうかギリギリまで考えましたが、年末の帰国予定に加え、往復NZ$2200の飛行機代に断念しました…南半球からいつでもライブに行けるどこでもドアが欲しい今日この頃です。

10月28日(日) 吉祥寺 Star Pine's Cafe
夜に生きるもの/ベッドタウン 発売20周年記念再現ライブ
開場18:00 開演19:00 前売¥3,900 当日4,500
出演:高橋徹也 鹿島達也(b) sugarbeans(key) 脇山広介(dr) 宮下広輔(pedal steel)
☆前売チケット取り扱い(同入場順)
1. 高橋徹也ライブ会場販売 2. SPC店頭販売 3. e+ イープラス


ライブは断念したものの、嬉しいことに、「夜に生きるもの」「ベッドタウン」のアルバムは再販リクエストの結果、めでたく復刻盤が発売されることとなりました。未発表曲を加えた2枚組の豪華仕様です。

夜に生きるもの/ベッドタウン-20th Anniversary Edition- 特設サイト

CDを受け取れるのは次回の日本帰国時になりそうです。今から待ち遠しい~~~!




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今週日曜は、いよいよオークランドのマラソン大会ですね。
フルマラソン、ハーフマラソン、5キロ、12キロ、子供用の2キロコースなどがあります。
普段は車両しか走れないハーバーブリッジを堂々と走ることができることでも魅力的ですね。

銀行や不動産会社などの地元企業も協賛しているようで、参加者には商品特典がもらえる場合があります。

マラソンの開催に伴い、何か所か道路が閉鎖されるようですので、当日は注意が必要です。
Event Day Road Closures: https://aucklandmarathon.co.nz/pre-race-info-2/

友人も何人かは張り切って参加するようで、走らない人も見物に行くのも良いかもしれません。



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オークランドにて、ブリトマート駅に入ってきたヘリウムのバルーンが高架線に詰まり、電車の運行が、妨げられる、ということが起こりました。写真がないのが残念ですが、相当な大きさだったんでしょうか。


オークランド公共交通機関はツイッターで「この出来事によってオークランドの4つの路線が影響を受けている。サザンラインとウエスタンラインはニューマーケット駅で一時停止状態で、イースタンラインの運行は立ち往生している」と乗客に注意を呼びかけました。オネハンガの乗客にも影響があり、サザンラインのペンローズで乗り換えるよう求められました。


オークランド公共交通機関の関係者は「どのようにしてこの出来事が起こったのか正確にはわからない」と述べています。「それが起きたのは午前10:30で、誰かが駅に持ち込んだのか、バルーンが勝手にトンネルの下に流れてきたのか、いずれにしても、どの駅においても、バルーンは許可されていない。修理技師はいま向かっているので、午後早くには通常運行に戻る見通し」とのことです。

日本では混雑や天候、人身事故などによって遅延は頻繁に起きますが、鉄道会社が運行の遅れを謝罪したり、乗客が駅員を責めたりなど、駅や車内は非常にギスギスと嫌な空気が充満していますよね。

ニュージーランドでは、定刻より遅れても、突然運行が中止になっても、駅員も淡々とアナウンスするだけで日本のように謝ったりすることもありません。乗客もそれに対して都度苛々したり、ましてや怒鳴ったりすることもなく「なら仕方ないか」というように落ち着いています。
一度、車内の到着駅のアナウンスが3駅間ずっと間違っていたことがありましたが、乗客の何人かが「ん?」という顔をした程度で、特に訂正のアナウンスすらありませんでした。
今回のヘリウム風船事件も、まあ仕方ない、というように落ち着いた反応だったのかもしれません。

日本とは混雑率の違いもあるでしょうけど、公共交通も乗客も、寛容で、おおらかといったところでしょうか。


参考記事: https://www.nzherald.co.nz/nz/news/article.cfm?c_id=1&objectid=12148506



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つい最近、インドで猿がブロック老人を殴り殺すという事件があったばかりですが、ニュージーランドでは牛が凶行におよびました。

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※画像はイメージです。

ノースカンタベリーのオクスフォードの農場で、男性が牛に殺されるという事件がありました。警察関係者が立ち会ったのは24日の午後四時ころだそうです。

死亡した男性の妻に依れば、彼の死は事故によるもので、「これはただ不幸な出来事による結果で、彼は何も迂闊なことはしていなかった」と述べています。
WorkSafe(NZの公共機関)の関係者によれば「牛によって致命傷を負った」と連絡があったとのことです。
詳しくは調査中とのことで、果たして事故だったのか、牛が突然狂暴になったのかはわかりませんが、小さい牛でも人間の何倍もの大きさがありますから、本気で牛が人間に襲い掛かってきたらひとたまりもないですね・・・。

ところで、この元記事における牛は「bull」となっているんですが、bullとは(去勢していない)雄牛のことで、cowは雌牛を指すのだそうです。
牛はどちらもcowかと思っていました…まだまだ英語不勉強です。

子牛はcalfで、去勢した雄牛はox…となるそうです。全部「牛」じゃダメなのか、と思ってしまいますが、英語圏の文化において、牛の区別がそれだけ重要だったということでしょうね。


参考記事:https://www.nzherald.co.nz/nz/news/article.cfm?c_id=1&objectid=12148393



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