こんにちはTTです。夏が来る前の最後の悪あがきとばかりにここ数日NZでは雨の日が続いています。サンタパレードも来週に延期になりましたね。

NZに入国する移民数から出国する人数を引いたものを、入移民超過(Net immigration)と呼びますが、2015年9月以降、最も低いレベルである61,571人まで減少しました。

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※画像はイメージです。


NZ統計局の発表によると、10月時点での入移民超過数は61,571人で、昨年の70,694人より減少しました。
入国数は2.7%減少し128,123人に、出国数は8.9%上昇し66,372人となりました。
(128,123人から66,372人を差し引いた61,571人が入移民超過(Net immigration)というわけですね。)

移民数は昨年中旬にピークを迎え、年間で72,400人に達していましたが、多くの学生やワーキングホリデーでの訪問者が母国に帰ることで、昨年より低下しているとのことです。

「移民の出国者数が年間入移民超過数の低下における原動力となっているが、10月も入国移民数において目立った低下がみられる」と、NZ人口統計局のシニアマネージャーであるBrooke Theyers氏は述べています。

年間の非NZ市民の出国は16%上昇し31,800人となり、ローカル市民の出国は3%上昇し34,600人となりました。

NZに入国する移民は、国内の経済活性のための要点ですが、その一方でインフラを圧迫し、多くの人々とが仕事において競争することになるため、賃金上昇を抑える要因ともなってきました。

政府は、移民数の削減が必要だと述べていますが、様々なビジネス部門-園芸、建設、サービス産業などにおいて危機的な人手不足を補うための移民労働者を呼ぶことを許可するよう働きかけています。

移民数が減少する一方、観光業は経済への主要なサポートとなっています。NZ統計局は、短期の滞在者は10月時点で昨年より4.8%上昇し、283,568人となっています。年間では昨年に比べ3.6%上昇し、380万人の訪問者数となっています。オーストラリアからの訪問者は高い数値が続き、10月までの12か月で1.4%上昇し、147万人、中国からの訪問者は過去12か月で451,344人で、9.7%上昇しています。



実際、ニュージーランドの低賃金重労働の仕事の多くは移民によって賄われているので、移民数が少なくなれば一部の国内産業が人手不足で打撃を受けることは避けられないでしょう。クリーナーやフード産業なんかは移民ばかりですし。

ニュージーランドの人口、福岡県の人口より少ないですからね。




参考記事:
https://www.stats.govt.nz/news/net-migration-is-lowest-since-2015
https://www.nzherald.co.nz/business/news/article.cfm?c_id=3&objectid=12164504
https://www.radionz.co.nz/news/national/376556/nz-migrant-numbers-down-to-61-800-a-year



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